Solid air 変遷史
90年代P-MODELや核P-MODELに至るまで、ライヴの起爆剤とも言える「Solid air」だが、意外にもスタジオ・ヴァージョンはおとなしく、地味な印象すら受ける。
後年とは曲に対する解釈が異なっていたとも言える。
Solid air ソリッドエアー 作詞: 平沢進 作曲: 平沢進+田中靖美
(1)1981.10.31 目黒・鹿鳴館
カナリアの籠展開図ぐるりと回る360度期待は記憶気のどくだねオゾノコブラノスキーpart2(Story)
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 田中靖美(Key) 菊池達也(B)
プロトタイプのインストゥルメンタルで、かなり地味。
(2)1982.03.26 御茶ノ水・日仏会館
突拍子のためのLesson.1 BAND in Perspective
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 田中靖美(Key) 菊池達也(B)
アルバム発表後のツアーだけに、スタジオ・ヴァージョンに近いアレンジ。
(3)1982.05.08 屋根裏?(*)
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 田中靖美(Key) 菊池達也(B)
「Perspective II」の「空間はかたく」をヘヴナイザーでループしている。
この日は本篇ラストとアンコール1曲目、2回も「Solid air」を演奏。
*違う会場・日付の可能性あり
(4)1983.05.08 新宿ロフト
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 三浦俊一(Key) 菊池達也(B)
ゲスト:武藤佳世 (芸者パフォーマンス)
田中靖美が脱退し、三浦俊一が加入して2箇月後のライヴ。
フォノシート「SOLID AIR DANCE VERSION」(83年10月配布)に近いアレンジでややダンサブル。
(5)1984.02.05 新宿ロフト
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 三浦俊一(Key) 菊池達也(B)
かなりアップ・テンポだが、まだ歌い出しのシャウトはない。
ちなみに「Heaven」「S-S-S-STAR EYES」「Solid air 」「LOOPING OPPOSITION」「different≠another
」という流れは、客に死ねと言ってるようなもの。
(6)1984.06.24 新宿ロフト 因果律ランダムパーティ
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 三浦俊一(Key) 菊池達也(B)
ようやくテープ・コラージュのループ+シャウトでイントロから爆発するおなじみのヴァージョンが完成。
このアレンジはゲストに美尾洋乃(Vln)を迎えた1984.04.15の新宿ロフトから始まったと記憶しているが、確たる資料が手許にない。
だが、少なくともスターリンと競演した84.06.03横浜国立大学ではすでにこのアレンジで演奏されているので、おそらく『スキューバ』的手法が影響したと思われる。
この日は4-D(MODE-1)がゲストで、P-MODELは「AFTER DINNER PARTY」も演奏。
すでに横川理彦加入も内定していた。
(7)1984.10.24 渋谷・LIVE INN SCUBA TOUR
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) 三浦俊一(Key) 横川理彦(B)
カセット・ブック『スキューバ』を携えてのツアー。
横川理彦加入でヴァイオリン導入。
史上最強(あくまでオーディエンスの主観です)の破壊的アレンジ。
この曲に限らず横川の「知的かつ暴力的」なヴァイオリンは大活躍。
そのかわり曲によっては平沢や三浦がベースを担当、三浦がギターを弾くことも。
変則フォーメイションのため、平沢はギターとベースの両方を肩から提げていたりもした。
なお、この日は2部構成で、1部は「フィーチュアリング横川」といった趣で4-DナンバをP-MODELで演奏した。
(8)1988.10.29 新宿ロフト
パーソネル: 平沢進(G) 田井中貞利(Dr) ことぶき光(Key) 中野照夫(B)
80年代P-MODEL最後のラインアップによるテイク。
「MONSTER A GO GO」のアウトロに被さるように始まる中野照夫のうねうねしたフレットレス・ベースをフィーチュアしたアレンジ。
ヴォーカルのメロディ・ラインも変わっている。


